【ライブ・CD】2011年のベストアルバム
2011年に購入した新譜アルバムを振り返ります。
ちなみに、昨年のベストアルバムはUnderworld「Barking」。
近年稀に見る、完成度の高いアルバムでした。未だにリピートしています。
今までのROCK/POPSのフォーマットが、
ガラガラガラ! と音を立てて崩れていくようなアルバムです。
「このアルバムいいね」「このアルバム好きだなぁ」という次元ではなく、
「??」「何だこれは?」「聴いたことがない!」という世界です。
前衛的な音楽。
これって、今までも色んなアーティストが挑戦した分野なんですよね。
しかし、生半可な前衛さだけでは、リスナーの共感を得られないと。
それではただの自己満足で終わってしまう。
そこをRadioheadというホンモノのアーティストが消化することによって、
「The King Of Limbs」という傑作が生み出されたわけです。
数年後のROCK界にとって、ターニングポイントになるアルバムかも。
かつての「Kid A」がそうであったように。
個人的なベストアルバムはこれ。
The Rootsというアーティストが昔から好きで、
彼らはHipHopにしては珍しく、バンド形式のグループです。
しかも、そんなに「オラオラ」してないので聴きやすい。
この「Undun」というアルバムは、
実際に存在した青年の短い生涯を辿ったコンセプトアルバム。
貧困地域に生まれ、犯罪に走りながらも、自分の人生に意味を見出す。
そんな姿が、サントラのように流れていきます。
普段HipHopを聴かない人にこそ、聴いて欲しいアルバム。
Radiohead、Massive Attack、Portishead、
そして、ラウンジ系のJazzy HipHopも好きな人なら、
何かを感じるはず。
■The Vaccines「What Did You Expect From The Vaccines?」
■Metronomy「The English Riviera」
若手バンドからは、この2組。共通するのは、80年代の匂い。
The Vaccinesは80年代UK、The Smithあたりの匂いを残しつつ、
00年代以降のUKロックをうまく融合させています。キャッチーさも◎。
Metronomyは80年代テクノへのオマージュバンドですね。
YMOをリスペクトしているようで、「RYDEEN」のイントロをサンプリングしたような曲もありました。
アルバムではないのですが、今年一番印象に残った曲。
そうです。「家政婦のミタ」のエンディングテーマです。承知しました。
アイドルや韓流が名前を連ねるヒットチャートに「斉藤和義」があったり、
知名度だけで構成されたドラマが多い中、「ミタ」の視聴率が良かったり。
何となく、モヤモヤしていた気分が晴れました(^^)
イントロとアウトロのギターを聴いて、U2を思い浮かべたリスナーも多いのでは?
「The Streets Have No Name」などに見られる、エッジの手法と同じですよね。
印象的なイントロ。
(ROCK寄りの音をした)乾いたスネアの音。
所々に韻を踏んだキャッチーな歌詞とメロディ。
いやぁ。完璧ですね。
「家政婦のミタ」について語ると長くなるので(笑)ここでは省略しますが、
斉藤和義という正統派のアーティストが注目されることは嬉しいですね。