Works 更新ブログ 松田真理(まつだしんり) Since 2006

制作に携わった記事の一部をご紹介しています (その他、エンタメ雑記など)

【ライブ・CD】2011年のベストアルバム

2011年に購入した新譜アルバムを振り返ります。

ちなみに、昨年のベストアルバムはUnderworld「Barking」

近年稀に見る、完成度の高いアルバムでした。未だにリピートしています。

Radiohead「The King Of Limbs」

今までのROCK/POPSのフォーマットが、

ガラガラガラ! と音を立てて崩れていくようなアルバムです。

「このアルバムいいね」「このアルバム好きだなぁ」という次元ではなく、

「??」「何だこれは?」「聴いたことがない!」という世界です。

前衛的な音楽。

これって、今までも色んなアーティストが挑戦した分野なんですよね。

しかし、生半可な前衛さだけでは、リスナーの共感を得られないと。

それではただの自己満足で終わってしまう。

そこをRadioheadというホンモノのアーティストが消化することによって、

「The King Of Limbs」という傑作が生み出されたわけです。

数年後のROCK界にとって、ターニングポイントになるアルバムかも。

かつての「Kid A」がそうであったように。

The Roots「Undun」

個人的なベストアルバムはこれ。

(Jazzy)HipHopThe Rootsです。

The Rootsというアーティストが昔から好きで、

彼らはHipHopにしては珍しく、バンド形式のグループです。

しかも、そんなに「オラオラ」してないので聴きやすい。

この「Undun」というアルバムは、

実際に存在した青年の短い生涯を辿ったコンセプトアルバム。

貧困地域に生まれ、犯罪に走りながらも、自分の人生に意味を見出す。

そんな姿が、サントラのように流れていきます。

普段HipHopを聴かない人にこそ、聴いて欲しいアルバム。

RadioheadMassive AttackPortishead

そして、ラウンジ系のJazzy HipHopも好きな人なら、

何かを感じるはず。

The Vaccines「What Did You Expect From The Vaccines?」

Metronomy「The English Riviera」

 

若手バンドからは、この2組。共通するのは、80年代の匂い。

The Vaccinesは80年代UK、The Smithあたりの匂いを残しつつ、

00年代以降のUKロックをうまく融合させています。キャッチーさも◎。

Metronomyは80年代テクノへのオマージュバンドですね。

YMOをリスペクトしているようで、「RYDEEN」のイントロをサンプリングしたような曲もありました。

斉藤和義「やさしくなりたい」

アルバムではないのですが、今年一番印象に残った曲。

そうです。「家政婦のミタ」のエンディングテーマです。承知しました。

アイドルや韓流が名前を連ねるヒットチャートに「斉藤和義」があったり、

知名度だけで構成されたドラマが多い中、「ミタ」の視聴率が良かったり。

何となく、モヤモヤしていた気分が晴れました(^^)

イントロとアウトロのギターを聴いて、U2を思い浮かべたリスナーも多いのでは?

「The Streets Have No Name」などに見られる、エッジの手法と同じですよね。

印象的なイントロ。

(ROCK寄りの音をした)乾いたスネアの音。

所々に韻を踏んだキャッチーな歌詞とメロディ。

いやぁ。完璧ですね。

家政婦のミタ」について語ると長くなるので(笑)ここでは省略しますが、

斉藤和義という正統派のアーティストが注目されることは嬉しいですね。