Works 更新ブログ 松田真理(まつだしんり) Since 2006

制作に携わった記事の一部をご紹介しています (その他、エンタメ雑記など)

【ライブ】8/20-21 SUMMER SONIC OSAKA 2016

1か月前になりますが、やっとサマーソニックを振り返り。

何と言っても、今年は初めての大阪会場。

さらに、サマソニ2日間連続参加というのも、初めての体験。

■8/20

メインのオーシャンステージ前は42度!これまで行った夏フェスの中でも最も厳しかったです。ロッキンオンも超える酷暑。東京会場のように「幕張メッセで体力温存→千葉マリンスタジアムに移動」というパターンができないのが痛い。しかし、大阪会場のステージは、ソニックステージを除いてすべて野外なので、開放感が圧倒的に違う。さらに、メインのオーシャンステージは海が目の前ですし、総じて、全体的な雰囲気はいいです。

ただし、会場へのアクセスが悪い。地下鉄コスモスクエア駅からのシャトルバスは片道15〜20分かかるし、復路はこの日、例の「帰宅難民問題」を発生させることに。結局、市営バスを使って、桜島駅&ユニバーサルシティ駅経由(今年は、大人の事情で正式にアナウンスされず)を利用したほうが環状線にも出やすく、正解だった模様。ちなみに、帰りのシャトルバスは22時過ぎになっても列が動かなかったので、市営バスのおっちゃんが急遽手配してくれた「特別貸切車両」に乗ることができて、終電ギリギリに間に合いました。おっちゃんが神に見えた。そんな帰りのバスで、テンション上がって、アンダーワールドのTwo Month OffをiPhoneで流し続けたニイちゃんもナイス。一発逆転で、最後の最後で救われた。夏フェスを通じた人生経験が、また少し増えた。

以下、チラ見も含めたアーティスト。

METAFIVE(高橋幸宏×小山田圭吾×砂原良徳×TOWA TEI×ゴンドウトモヒコ×LEO今井

初っ端からイイもの見れました。スーパーバンドすぎる。ちょくちょく、コーネリアス色が強いギターや、テイトウワ色が強いフレーズで出てくるのが面白い。

[Alexandros]

メインステージにやって来ましたが、2曲ぐらいチラ見して無理と思って、屋内型のソニックステージに避難して、体力を温存。

TWO DOOR CINEMA CLUB

メインステージに戻ってくると、盛り上がってるじゃないですか。新しくもあり、どこか懐かしい感じもするサウンド。でも、これを日本語で歌うと思いっきり、最近のロッキンオン系の「4つ打ちバンド」みたいに聞こえるから不思議。

THE YELLOW MONKEY

最高でした。鬼のような「全部知ってる!」というセットリスト。最後の「JAM」も最高でしたが、吉井さんが歌詞の間に、いろいろと茶々を入れてくるので、感動モードからコミカルモードに。

サカナクション

和太鼓いっぱい。

RADIOHEAD

結局、彼らにとって、「初日の大阪は自分たちの好きなようにやる。2日目の幕張は契約書に書かれた曲をきっちりこなす」というモードだったのでしょうか。それまでのワールドツアーと比べても、なかなかどうしたの?というセットリストでした。これが噂に聞く、大阪公演の業なのか。トムヨークの調子も良かったし、音響も「これまで何やってたんだ?」っていうぐらいの差を感じただけに、ちょっと勿体なかったし、終わった後は友人と苦笑いですよ。アンコール最後は、カーマポリスでしっとりとして帰宅。と思いきや、冒頭のバス騒ぎで、もろもろの余韻も不満もすべて吹っ飛んだ。

■8/21

遠方より、BABYMETAL目当ての友人たちと合流する。そう、この日の注目アクトは、ソニックステージのトリであるベビメタ。しかし、私はアンダーワールド一択だったので、それにあわせて行動。オーシャンステージとソニックステージは一番端同士なので、物理的に見られないんですよね。なので、これはしょうがない決断。2日目の天気も快晴というか酷暑で、正直、また地獄に帰ってきた気分です。でも、2日目はいろんなアーティストをじっくり見られて充実しました。

以下、チラ見も含めたアーティスト。

上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト feat .アンソニー・ジャクソン&サイモン・フィリップス

すごい、すごすぎる。技巧だけど、ちゃんとジャズに無知なわれわれにも届くような曲の展開で、すごさがちゃんと伝わるのが、もっとすごい。

DIGITALISM

友達全員、次の星野源目当てでしたが、どのフェスに行っても超満員で嫌な思いをするので脱出。久しぶりにDIGITALISMを聞きましたが、これこそ夏フェス向きですね。問答無用で体が動くし、アンダーワールドに向けて、とてもいい準備運動になりました。

DJダイノジ(大谷ノブ彦)

ところどころ挟みこまれる、若者たちへの説教、のようなMC。

スガ シカオ

100%やると思っていた夏ソング「午後のパレード」をやらなかったのでズッコケたのですが、「今やってるオリンピックに捧げる」と言った「プログレス」は心に染みました。「夜空ノムコウ」は、やらなかったよ。

佐野元春 & THE COYOTE BAND

こちらが心配になるぐらいの客入りでしたが、御大をこの距離で、間近に見られたのは貴重な経験。「SOMEDAY」はやらなかったよ。

ALESSO

これが、直球ど真ん中、最新モードのEDM。ド派手な演出。説明不要で、頭と体にガツンとくるアクトですわ。途中参加だったので、最初から見ればよかったかも。ただし、アンダーワールドと比べると「情緒がない」。友人曰のその一言で、すべてが理解できた気がした。

UNDERWORLD

そんな情緒のあるアンダーワールド。個人的には、初日のRADIOHEADよりも楽しみでしたし、結果的には、2日間の中で最も楽しめました。客入りはALESSOが終わってさーっと引いてしまったので、ほどよく空いており、これを好機ととらえ、十分に動けるスペースが確保できました。セットリストは、最新アルバムと有名曲をうまく織り交ぜ、そして最後は、日本がTKプロデュースで騒いでいた90年代中期から続くキラーチューン「Born Slippy .NUXX」で大円団を迎えるという流れ。今回のツアーは演出が地味だったり、曲間のつなぎが少ないなど、いろいろ課題はありますが(ステージ上の卓が変わったらしい?)、まずは大満足です。特にライブ映えしたのは「Scribble」。「Rez/Cowgirl」で終わりかけにRezのイントロが重なってフェードアウトするのも何度聞いても感動的。興奮しました。本当に興奮したので、11月の武道館公演のチケットも買ってしまいました。

で、この日は無事にバスに乗って大阪駅近くで一杯。1泊して、次の日に帰京。台風が迫ってドキドキななか、東海道新幹線のタフさに感服しつつ、無事に東京へ帰ってきました。ベストアクトは、アンダーワールドとYELLOW MONKEY。ワーストアクトは、シャトルバスを仕切ったイベンター。ベリー・スペシャルゲストが酷暑と台風といったところ。