【ライブ・CD】フリーミアムの先へ。Radioheadの新しいマーケティング
先日、Radioheadのニューアルバム『The King of Limbs』の
リリースが急きょ発表になりました。
本当に突然。ビックリしました~。秋ごろを予想していたのに(笑)
しかも、ダウンロード盤は何と今週末にダウンロード可能とのこと。
国内盤CDは来月です。電光石火。すごいスピード感!
* The King Of Limbs MP3アルバム:1,200円(税込)
* The King Of Limbs WAVアルバム:1,500円(税込)
ダウンロード盤はMP3の他に、
WAV形式もあって、DRMフリー。この点もいいですね。
なので、iTunesに取り込む人は、
「高いレンタルCD」と思えばいいかもしれません。
で、この公式サイトがしっかりしてます。
見事に、各国ごとにローカライズされています。
http://www.thekingoflimbs.com/
日本語も自然です。この手のサイトにあるような、
片言(直訳系)の日本語&不思議なフォントではありません(笑)
ここから察するに、一見、バンド直販の形に見えるけど、
日本のレコード会社がかなり絡んでいるな~と予想できます。
話は数年前に戻ります。
Radioheadと言えば、前回のアルバム「In Rainbows」が
フリーミアム戦略で話題になりました。
CD発売に先駆けて、サイト内で新譜のMP3を提供。
価格はリスナーが自由に決められるので、
実質「タダ」で手に入れるファンも多かったといいます。
ただ、そのMP3はビットレートが低いので、
「高音質がよければ、後日CDを買ってくださいね」というプロモーションです。
で、そのフリーミアム戦略の次が今回です。
今回は、価格は初めから決定されています。
しかも、CDとほぼ同音質のWAV形式。
さらに、発表から一週間後にダウンロードできるっていうのも肝ですね。
話題性が抜群。一瞬にして、世界のROCKリスナーの話題をさらってしまった。
これじゃ、まるでAppleみたいだよ(笑)
誰だこのプロモーションを考えたのは! 凄すぎるではないかと。
これだけ用意周到にやられると、
「●月●日、遂に新作CDリリース!」
「ナウ、オン、セール!」
「イン、ストア、ナーウ!」
とか、CMでいつも流れてるような常套文句が、バカらしく思えます。
Radioheadというバンドは本当に、先を行ってますね。
CD不況とは言われるけど、まだまだ色々な売り方はあるんじゃないかと思います。