Works 更新ブログ 松田真理(まつだしんり) Since 2006

制作に携わった記事の一部をご紹介しています (その他、エンタメ雑記など)

【ライブ・CD】SONIC MANIA 8/12(金)その1 オフィシャルバーって?SONIC MANIA 8/12(金)その2 フェス文化の違い

 

■人ごみとドリンク争奪戦

Underworld終演後、お食事エリアへ移動。

これが人、人、人の人混みでまったく進まない。

暑いし、疲れているし。徒労感の強い観客はぐったりの様子。

で、数十分かけてお食事エリアに辿り着くと、

これまで夏フェスで観たことがないような混雑。

人、人、人、長蛇の列、長蛇の列。これは悲惨だ。

第一、ただでさえ観客が多いと思っていたのに、

仕切りが悪い上に、(サマソニ前夜祭なので)屋台の数も少ない。

ドリンク1本を買うのにも20~30分は覚悟しないといけない。

なので「酒を呑んで朝まで楽しく過ごす」という目論みは砕かれるのです。

あとは、ペットボトルやゴミが地面に散乱している。

今のフジロックではあり得ないなぁ。これは観客のマナーも問題だけど、

「ゴミ箱がほとんどない」という仕切りも大きいよ。

スタッフさんもチラホラ見かけるのですが、ほとんど機能していない。

ただ、様子を見守っているだけ。これじゃあ、ただの監視員ですよ、と。

で、問題のドリンクチケットです。

てっきり「屋台であればどこでも引き換えOK」と思いきや、

「オフィシャルバー」なるものが設置されていて、

そこでのみ、引き換えが可能とのこと。しかも終演後は引き換え不可。

「オフィシャルバー」が複数あればいいのですが、2、3箇所しかない様子。

そこに数万人が押し寄せるのだから、阿鼻叫喚ですよ。

これを企画した方はどういう意図を持っていたのか、問いただしたい。

後日談では、ドリンク引き換えに1時間もかかったとのこと。

そのような気がしていたので、500円は「お布施」にすることにして、

会場ブースを出て、そそくさと2階部分に逃げるのでした。

とにかく、人を詰め込み過ぎ。そして、謎のオフィシャルバー。

機能しないスタッフさん。観客の導線に対する想像力の無さ。

数万人に対応できない屋台の数。ゴミ箱の数。

メインアクト以降のラインアップの弱さ(これがうまくいけば分散したのに)。

さて、この現状からどうやって逃げ出そうか。

そう考え始める、深夜2時。

■幕張を脱出

友人と相談して、とりあえず幕張メッセを出ようと決意。

この状態で朝まで過ごすのも辛い。始発の混雑も辛い。

近隣の駅をケータイで検索した所、行く先を津田沼駅に決定。

ここまで行けばお店もあるし、朝まで過ごして、

ゆっくり帰れるのではないかと思いました。

しかし、幕張メッセ前のタクシー乗り場は超、超、超、長蛇の列。

タクシーの数もまばらで、今から並ぶと朝になりそうな勢い。

「うわぁ、万事休すか…」

と思いましたが、ここで諦める訳にはいきません。

人がほとんどいなくなった大通りを駅前方向に歩き、

流しのタクシーを運良く捕まえます。「ラッキー!」。

まるで、地獄から抜け出す“蜘蛛の糸”を見つけたような気分。

そして深夜3時、津田沼駅。漫画喫茶で一夜を過ごすのでした。

■一言で「夏フェス」と言っても

アーティストが最高なのに、運営側に想像力がないーー。

これがSONIC MANIAの反省点と言えるでしょう。

ある方のTwitterでは「もう一生ソニマニには来ないことを誓います。来場者のマナー、運営、音響、全て最低 」とあり、これが全てを物語っているのではと。

自分自身も、フジロックという最高の体験をした後だったので、

「信じられない」出来事が頻発して、とても驚きました。

来場者のマナーにしても、

フジロックと都市型フェスの大きな差を実感しました。

フジロックは、時間と手間(装備品を整えるなど)をかけていくフェスなので、

相当の心構えが必要です。しかも、土砂降りと泥んこも覚悟しなければなりません。

純粋にフェスを楽しみたいという「フィルター」が自然とかかっているのです。

一方、都市型フェスは手軽に参加できる点がメリットではあるものの、

手軽すぎて、純粋に音楽を楽しみたいと言う人以外がいるのも事実です。

酒飲んで暴れて、ゴミを散らかして帰る、みたいなね。

今回、ゴミ問題以外にも、

ライブ演奏中(しかも代表曲中)に、

遅れて来たのに強引に前の方に詰めかける観客なども見かけ、

「あぁ、フジロックであればこういう人はいないよなぁ」と思った訳です。

(興奮して前に出るのではなく、ただの場所取りという意味で)

色々課題点はありますが、アーティストの演奏が良かっただけに残念。

Underworldの音響ももっと良ければなぁ…とも改めて思います。

でも、なかなか濃い一日であったことは間違いありません(笑)