【ライブ・CD】SONIC MANIA 8/12(金)その1 オフィシャルバーって?SONIC MANIA 8/12(金)その2 フェス文化の違い
■人ごみとドリンク争奪戦
Underworld終演後、お食事エリアへ移動。
これが人、人、人の人混みでまったく進まない。
暑いし、疲れているし。徒労感の強い観客はぐったりの様子。
で、数十分かけてお食事エリアに辿り着くと、
これまで夏フェスで観たことがないような混雑。
人、人、人、長蛇の列、長蛇の列。これは悲惨だ。
第一、ただでさえ観客が多いと思っていたのに、
仕切りが悪い上に、(サマソニ前夜祭なので)屋台の数も少ない。
ドリンク1本を買うのにも20~30分は覚悟しないといけない。
なので「酒を呑んで朝まで楽しく過ごす」という目論みは砕かれるのです。
あとは、ペットボトルやゴミが地面に散乱している。
今のフジロックではあり得ないなぁ。これは観客のマナーも問題だけど、
「ゴミ箱がほとんどない」という仕切りも大きいよ。
スタッフさんもチラホラ見かけるのですが、ほとんど機能していない。
ただ、様子を見守っているだけ。これじゃあ、ただの監視員ですよ、と。
で、問題のドリンクチケットです。
てっきり「屋台であればどこでも引き換えOK」と思いきや、
「オフィシャルバー」なるものが設置されていて、
そこでのみ、引き換えが可能とのこと。しかも終演後は引き換え不可。
「オフィシャルバー」が複数あればいいのですが、2、3箇所しかない様子。
そこに数万人が押し寄せるのだから、阿鼻叫喚ですよ。
これを企画した方はどういう意図を持っていたのか、問いただしたい。
後日談では、ドリンク引き換えに1時間もかかったとのこと。
そのような気がしていたので、500円は「お布施」にすることにして、
会場ブースを出て、そそくさと2階部分に逃げるのでした。
とにかく、人を詰め込み過ぎ。そして、謎のオフィシャルバー。
機能しないスタッフさん。観客の導線に対する想像力の無さ。
数万人に対応できない屋台の数。ゴミ箱の数。
メインアクト以降のラインアップの弱さ(これがうまくいけば分散したのに)。
さて、この現状からどうやって逃げ出そうか。
そう考え始める、深夜2時。
■幕張を脱出
友人と相談して、とりあえず幕張メッセを出ようと決意。
この状態で朝まで過ごすのも辛い。始発の混雑も辛い。
近隣の駅をケータイで検索した所、行く先を津田沼駅に決定。
ここまで行けばお店もあるし、朝まで過ごして、
ゆっくり帰れるのではないかと思いました。
しかし、幕張メッセ前のタクシー乗り場は超、超、超、長蛇の列。
タクシーの数もまばらで、今から並ぶと朝になりそうな勢い。
「うわぁ、万事休すか…」
と思いましたが、ここで諦める訳にはいきません。
人がほとんどいなくなった大通りを駅前方向に歩き、
流しのタクシーを運良く捕まえます。「ラッキー!」。
まるで、地獄から抜け出す“蜘蛛の糸”を見つけたような気分。
そして深夜3時、津田沼駅。漫画喫茶で一夜を過ごすのでした。
■一言で「夏フェス」と言っても
アーティストが最高なのに、運営側に想像力がないーー。
これがSONIC MANIAの反省点と言えるでしょう。
ある方のTwitterでは「もう一生ソニマニには来ないことを誓います。来場者のマナー、運営、音響、全て最低 」とあり、これが全てを物語っているのではと。
自分自身も、フジロックという最高の体験をした後だったので、
「信じられない」出来事が頻発して、とても驚きました。
来場者のマナーにしても、
フジロックと都市型フェスの大きな差を実感しました。
フジロックは、時間と手間(装備品を整えるなど)をかけていくフェスなので、
相当の心構えが必要です。しかも、土砂降りと泥んこも覚悟しなければなりません。
純粋にフェスを楽しみたいという「フィルター」が自然とかかっているのです。
一方、都市型フェスは手軽に参加できる点がメリットではあるものの、
手軽すぎて、純粋に音楽を楽しみたいと言う人以外がいるのも事実です。
酒飲んで暴れて、ゴミを散らかして帰る、みたいなね。
今回、ゴミ問題以外にも、
ライブ演奏中(しかも代表曲中)に、
遅れて来たのに強引に前の方に詰めかける観客なども見かけ、
「あぁ、フジロックであればこういう人はいないよなぁ」と思った訳です。
(興奮して前に出るのではなく、ただの場所取りという意味で)
色々課題点はありますが、アーティストの演奏が良かっただけに残念。
Underworldの音響ももっと良ければなぁ…とも改めて思います。
でも、なかなか濃い一日であったことは間違いありません(笑)