Works 更新ブログ 松田真理(まつだしんり) Since 2006

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【ライブ・CD】8/27(土)震災復興プロレス「ALL TOGETHER」

 

8/27(土)東日本大震災復興支援チャリティプロレス「ALL TOGETHER」

【全対戦カード】

<第10試合 60分1本勝負 ALL TOGETHER NOW!>

棚橋弘至諏訪魔、潮崎 豪

vs杉浦 貴、中邑真輔、KENSO

<第9試合 60分1本勝負 BELIEVE THE POWER OF "Prowrestling!">

小橋建太武藤敬司

vs飯塚高史、矢野 通

<第8試合 30分1本勝負 NO FEAR! GO AHEAD!!>

秋山 準、佐々木健介

vs大森隆男高山善廣

<第7試合 30分1本勝負 MIDSUMMER ENCOUNTER IN BUDOKAN>

西村 修、永田裕志、小島 聡、天山広吉

vs吉江 豊、森嶋 猛、浜 亮太、曙

<第6試合 時間無制限 デストロイヤー杯争奪 ALL TOGETHER スペシャルバトルロイヤル>

特別立会人:ザ・デストロイヤー

ヒデオ・サイトー/石井智宏/外道/渡辺高章/高橋広夢/KUSHIDA/

本間朋晃 /井上 亘/S・S・マシン/西川 潤/梶原 慧/宮原健斗/リ・

チェギョン / 征矢 匠/曹駿/中之上靖文/MAZADA/渕 正信/レネ・

デュプリ/ジョー・ドーリング/ザック・セイバーJr/井上雅央小川良成

田上 明(順不同)

<第5試合 30分1本勝負 ONE NIGHT REUNION

獣神サンダー・ライガー船木誠勝佐野巧真

vs鈴木みのる、タイチ、青木篤志

<第4試合 30分1本勝負 JUNIOR ONE NIGHT CARNIVAL

プリンス・デヴィット田口隆祐鈴木鼓太郎中嶋勝彦、KAI

vs金本浩二、稔、金丸義信、KENTA、平柳玄藩

<第3試合 30分1本勝負 OVER THE BORDER>

真壁刀義齋藤彰俊

vs後藤洋央紀太陽ケア

<第2試合 30分1本勝負 FIGHTING FOR FUTURE>

谷口周平真田聖也内藤哲也

vs高橋裕二郎、征矢 学、モハメド ヨネ

<第1試合 30分1本勝負 ALL TOGETHER オープニングマッチ SUNRISE OF J>

大和ヒロシ、BUSHI、石森太二飯伏幸太

vsリッキー・マルビン、近藤修司カズ・ハヤシタイガーマスク

1万7千人、超満員、札止め

休憩後に発表された入場者数はなんとなんと、1万7千人。

2階席上段まで人、人、人でギッシリ埋まっている。

これは凄い。ギッシリ埋まった観客。期待や集中力がハンパない。

まるで、90年代の全日本プロレス四天王(三沢、川田、小橋、田上)や

新日本プロレス闘魂三銃士(武藤、橋本、蝶野)の全盛期、

そう、プロレスが最も輝いていた頃の会場にタイムスリップしたようです。

中高生だった、あの頃。「学生券」(定価の半額)を握りしめて、

日本武道館に足を運んで、数え切れないほどプロレスを観てきたっけ。

第1試合から、武道館の中は完全に「できあがっている」状態。

今回、新日本プロレス全日本プロレスプロレスリング・ノアの3団体合同によるオールスター戦なので、ひいきの団体のファンがそれぞれに声援を送る。

もちろん、小橋建太武藤敬司のようなレジェンドクラスになると、団体の垣根を超えて、リスペクトにも近い大・大・大声援がグォォーと館内に響く。燃えるねぇ。

今回の大会の収益はすべて、被災地への義援金に送られるとのこと。

公式発表はありませんが、どうやらノーギャラという話もあります。

会場前には、前IWGPチャンピオンの小島聡選手が募金を募っていたので、

募金を終えて、握手をしてもらいました。

一人ひとりに笑顔で丁寧に対応してくれる小島選手は本当に、

性格のよさが滲み出ている方ですね。

さて、対戦カードのほうはというと完全に「お祭り仕様」。

シングルマッチが1つもありません。

これについては大会前賛否両論がありました。

(因縁の対決など)もっと刺激的な対戦カードを組むべきだと。

自分もその一人でした。どうせやるなら「対抗戦」がいいと。

けれどもフタを開けてみれば、この対戦カードで充分に満足。

会場内は「プロレスを楽しみたい!」という熱気に満ちていたので、

「どちらの選手が強いか」「どちらの団体が強いか」というテーマは不要。

結果論ですが、そう思いました。

(しかし、唯一の因縁の対決、第8試合の“ノーフィアー”大森選手と、

秋山選手の対決は刺激的だった)

今回のハイライトは何と言っても、

前述のように小橋建太&武藤敬司の夢のタッグ。

最も分かりやすく例えると、馬場の弟子と猪木の弟子がタッグを組むということ。

90年代ごろには考えられなかったことです。

「プロレスファンは過去に生きる」という言葉があります。プロレスファンは過去の名選手や名勝負、そして熱気をいつまでも忘れることがありません。

それは、プロレスというジャンルが単なるスポーツではなく、想像や幻想、ストーリー性を楽しむものだからです。それがプロレスというジャンルの面白いところです。

小橋選手と武藤選手は「若手のコスチュームがオレンジ色」「ムーンサルトプレス(月面水爆)が必殺技」という点が共通の選手です。そこで両者ともに、現在の黒を貴重としたコスチュームにオレンジ色を取り入れていた点はビックリした。まさに、「過去」に訴えかける仕掛け。

そして、武藤→小橋というムーンサルトプレスの競演も素晴らしかった。プロレスファンなら一度は夢見るシーンが再現されました。

試合後には両者が握手。感動的なシーン。

その2人の姿の後ろに、故・三沢光晴さんの姿を思った人は僕だけではないはず。

この場所に、故・三沢光晴、そして故・橋本真也がいればなぁ…。

今回、ライブで参加して思ったのは、その熱気に圧倒されたこと。

まだまだプロレスも捨てたものではないと。そして、このエネルギーは何だと。

日本がこのような状況だからこそ、プロレスに求められるものがあるはず。

終戦間もない頃、力道山の姿に日本人が勇気づけられたように。

〈余談〉

ちなみに民主党代表になった野田佳彦さんは格闘技好きで有名とのこと。

好きなプロレスラーはジャンボ鶴田らしいです。