Works 更新ブログ 松田真理(まつだしんり) Since 2006

制作に携わった記事の一部をご紹介しています (その他、エンタメ雑記など)

【フジロック】フジロック '12 7/29(日)RADIOHEAD

1.Lotus Flower

2.Bloom

3.15 Step

4.Weird Fishes/Arpeggi

5.Kid A

6.Morning Mr. Magpie

7.The Gloaming

8.Separator

9.Pyramid Song

10.Nude

11.Staircase

12.There There

13.Karma Police

14.Myxomatosis

15.Feral

16.Idioteque

En:

17.Give Up the Ghost

18.You and Whose Army?

19.Planet Telex

20.Everything In Its Right Place

21.Reckoner

En2:

22.Bodysnatchers

23.Paranoid Android

――遂に、この時がやって来た。

まさに、最新作2作(「In Rainbows」「The King of Limbs」)の総決算。

そして、「Kid A」以降の集大成と呼べる内容のライブ。

音がめちゃくちゃクリアで気持ちがいい。さすがグリーンステージのヘッドライナー。

体の芯が激しく揺さぶられる。激しく照明が切り替わる。心踊らずにはいられない。

1曲目のLotus Flowerが鳴った瞬間の爆発力は忘れられないなぁ。

特に「The King of Limbs」の楽曲はすべてアレンジとライブ感が凄いので、

圧倒されまくりでした。そうか。そういうことだったのか。

「The King of Limbs」リリース時。

あまりの前衛的な内容で必死に理解しようとしていた自分がいた。

しかし、このライブを見れば、彼らが言いたかったことは一目瞭然。

だから、そうか。そういうことだったのかと。

余談ですが、RADIOHEADのアルバムって、

「次に出たアルバム」がヒントになる。

この理論は、RADIOHEADが好きな方にぜひおすすめしたい。

●「The Bend」を聞けば、「Pablo Honey」の(いい意味での)青臭さが分かる。

●「OK Computer」を聞けば、「The Bend」のストレートな感情が分かる。

●「Kid A」を聞けば、「OK Computer」の芸術性が理解できる。

●「Amnesiac」を聞けば、「Kid A」が当時のミュージックシーンに与えた影響力が理解できる。

●「Hail To The Thief」を聞けば、「Kid A」と「Amnesiac」という「双子のアルバム」がいかに完成された2枚だったかが分かる。

●「In Rainbows」を聞けば、過去と未来のRADIOHEADを「Hail To The Thief」が橋渡ししていることが分かる。

●「The King of Limbs」を聞けば、「In Rainbows」の先進性が理解できる。

これらと同じことがライブにも通じる。

ライブを見て、初めて「The King of Limbs」の真意が理解できました。

エネルギッシュなんですよ。とても。

RADIOHEADってこんなにも、パワーやエネルギーに満ち溢れているのかと。

「暗い音楽」なんてステレオタイプは、もはや現在のRADIOHEADには不要。

RADIOHEADの音楽を例えるなら、まさに、現代ROCKの最先端。

三角形で言うなら、最も尖ったところ。触ったら痛いところ。

RADIOHEADの後に道がある。新しいROCKフォーマットが生まれる。

あぁ。最先端の音楽を今、自分は体感しているのだと。

去年のケミカルブラザーズ並みに踊り狂って暴れてました。

もちろん、Vo.のトム・ヨークもクネクネと激しく踊ってました(笑)

これはハウス系が好きな人にもぜひ見てもらいたいライブだった。

二日目にホワイトステージで見たROVOに近いかも。そうだ「人力トランス」か!

さらに最新楽曲の中に、

「Planet Telex」「Karma Police」「Kid A」「Pyramid Song」という

かつての名曲が混ざり、とてもいいアクセント、スパイスになる。

特に「Planet Telex」デジタル化されたイントロのアレンジには、いやはや驚きました。圧巻。

最後は名アルバム「OK Computer」から「Paranoid Android」。文句ナシ!

気になるのは途中のMC。トム・ヨークが100%の全力を振り絞って

「いらっしゃいませ!!!」と叫んだ。

「?」

茫然とする超満員の観客。

あ、あ、あれは何?

そして、終演後。メンバーが去った後にBGMが流れる。

「♪パンパ ♪パンパ ♪プァン~♪プァン~」

聞き覚えのあるラッパの旋律だなぁ。あ!これはもしや!

え?!BS-TBSのカルト的人気番組「吉田類の酒場放浪記」のオープニング曲じゃないか!

こ、こ、これは何?まさか、類さんが出てくるの?!

RADIOHEADのメンバー、どこかの赤提灯で引っかけてきたのかしら?(笑)

真相は闇の中です。

いやぁ。それにしても三日間で燃え尽きました。

ここまでに三日間見てきたアーティストがすべて、

RADIOHEADの前座と思っていたほど、RADIOHEADを楽しみにしていたので。

三日間となるとレポも長文になってしまいました。

活字フジロック!これにて終了!